2019年11月16日

ペタッツ死して殻残す

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何年か前の文具博で試供品として貰ったトンボ鉛筆のペタッツ。キャッチフレーズは「貼って剥がせる粘着グミ」だったかな。悪くはないんだけど、ポスター貼りぐらいしか用途が思いつかず、結局引き出しの肥やしになってしまっていた。

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しかし、このペタッツハンディタイプのデザインはどう見てもオウムガイ。テープ自体がロール状なのでテープディスペンサーの形が巻貝、特にカタツムリに似るのは仕方がないとしても、これは明らかにオウムガイに寄せているとしか思えない。

オウムガイを参考にデザインされたのであれば、今流行りのバイオミミクリーの一つなのだろう。しかし、機能性を追求した結果、似てしまったのであれば、生物と文房具の収斂進化といえるかもしれない。

このペタッツ。側面の蓋を開けていわゆる粘着グミの付いたテープを取り替えることができるようになっている。使わなくなったテープを取り外し、代わりに幾分か使用したマスキングテープを入れてみたらこれがピッタリ。そしてこれが意外に使いやすい。

巻貝が死んでしまった後、その殻がヤドカリによって再利用されるのと同じく、ペタッツもペタッツとしての使命を終えた後にマスキングテープディスペンサーとして使われるなんて開発した人はそこまで考えていたのかなぁ。





posted by Biclix at 13:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | 文房具(筆記具以外)
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